正攻法じゃない転職のススメ - その② 熱意を本気で伝えたいなら「○○」を用意していけ
正攻法じゃない転職のススメシリーズ第二弾です。
第一弾は面接で録音を活用する話でした。こちらです。
さて、第二弾となる今回の本題はこちら。
どうしても合格したいという強い熱意を伝えたいときに使える飛び道具のような手段です。
これは使えるケースを選ぶかつ非常に工数のかかる方法です。実施する場面かどうかを慎重に吟味しましょう。
A .プレゼンを用意して面接に臨む
言葉の通りですが、事前に用意してきた資料を使って「面接内でプレゼンを行う」テクニックです。
一つの面接になかなかここまで力を入れる人はいないですが、だからこそやる価値はあります。
筆者も過去に一度だけどうしても入りたい企業があり、挑戦したことがありました(結果は後述)。
ネットで調べると、同じようなことを過去行ったことのある方は少数ですがいらっしゃるようでした。
プレゼン実施にあたり、要点と注意すべき点
このプレゼン、要点と注意点は簡単にまとめると以下です。
- プレゼンを行う場合、題材はなんでもよいとは思うが、「企業の課題を自ら仮説立てし、それに対する改善案の提案を行う」という趣旨で必ず行うこと。
- また、そのための企業調査を徹底すること。(これ抜きにプレゼンを始めても独りよがりの時間になり、逆に印象が最悪になる恐れがあるため)
- 時間は長くても最大で10分。あくまでも面接として忙しいお時間を頂いているため、ダラダラとやらない。
- 実施する場合、必ず事前に許可を取る。先方も限られた時間でアジェンダを立てているため、飛び込みでやらない方が吉。
- 当たり前だがプレゼンの練習は抜かりなく行うこと。資料を作っただけで満足して臨むと、当日緊張で話す内容が支離滅裂になる。
- 必ずフィードバックを貰うようにする。時間があればその場で貰う、なくてもメールで箇条書きでもいいので、とお願いする。
総括して、
基本的には「貴重なお時間を頂いて、勝手に調べたことに対するレポートを勝手に発表させてもらう」という立場ということを胸に刻んで臨んでください。
実際にやってみるとわかるのですが、
資料を作って堂々とプレゼンまですると「やったった感」がもの凄く滲み出ます。
ですが、冷静に考えてみるとこれは所詮スタンドプレーの一つであり、
人によっては「いや、これは面接なんだから、単純な質疑応答のコミュニケーションと書類情報のみで戦うべきでしょう」
という違和感を感じる方も少なくないはずです。(特に大手企業に勤めている方ほど恐らくこう感じる方が多いと思います。)
最後のフィードバックを貰うことについてはあくまで選考を進めるための手段としてのプレゼンなので、フィードバックは必須で貰う必要はないのですが、これはスタンスを見せるという意味でお願いした方がよいのです。
常に何事も吸収して改善していくという姿勢をリアルで見せるという意味で、フィードバックは貰うべき。最後まで印象はよく写ります。
筆者のプレゼン実体験
かくいう筆者も、
5年ほど前の初めての転職の時に、どうしてもここに行きたいと思っていたメガベンチャーの選考がありました。
当時は右も左もわからなかったため、とりあえず自己応募して、それでもポジションに対して自分の経歴と実績が足りてない自負はあったため、
なけなしのアドオンとして考えた結果が、「プレゼンを準備して面接へ臨む」でした。
そもそもほとんど人生初めての転職面接がその時だったので、プレゼン以前に普通の面接の受け答え自体もかなり支離滅裂でしどろもどろだった記憶です。
これは確実に落ちるなと、当時面接を担当いただいた方の雰囲気からも感じていたのですが、最後の15分で
「自分なりに御社の課題を調べてまとめてきました。僭越ではあるのですが、少し聞いていただけませんでしょうか。」と許可を貰って最後にプレゼンをさせてもらう時間を頂けました。
結果として、その選考は通過連絡を貰えました。
決め手となったのはそのプレゼンだったようで、「受け答えや実績などは正直合格点には達してはいなかったが、過去に面接内でプレゼンを持参して実施するような人はおらず、純粋に熱意が伝わってきた」というフィードバックを頂けました。
その後の二次面接でも、似たようなプレゼンを別途用意してきて、完全にそういったブランディングを徹底するようにしました。
ベンチャーを謳う企業ではあるあるかと思いますが、そういった熱意や姿勢、とにかくやりきってくるというマインドは非常に好印象を与えます。そういった人は、入社しても高いパフォーマンスを発揮するし、周りにも良い影響を与えるためです。
ただ、その企業の選考は、結果的には不合格でした。
二次面接でもプレゼンはしっかり行え、受け答えも1次面接の時よりうまくはできたものの、やはりポジションの募集要項に対してスキルが足りていないという結果でした。
(そもそも即戦力を期待しているポジションに対して、私は未経験での応募だったため)
ただ、二次面接の担当者の方々には本当によくしていただいて、私の経歴に合いそうなポジションを紹介いただき、2次面接をもう一度そこで受け直してもらえないかと提案を頂けました。
そのぐらい熱意が伝わっており、カルチャーマッチを感じてもらえていたのだと思います。
ただ、結果としてその面接でも明確に不合格を言い渡されてしまいました。単純にベースの力が不足していたのだと思います。
ですが、その経験を境に「自分次第で結果はどうにでもなるものだな」と確信を得るようになり、その後の転職活動は自信を持って行うことができるようになりました。
まとめ
自分に今できることで、どうすれば最大限までよく見せられるのか?を常に考えて転職に臨んでいきましょう。
そうすれば、きっとご縁のある企業が見つかるはずです。
当時私が捻り出した苦肉の策が「プレゼン」でしたが、
こういったトリッキーな施策やアピールの類は、転職エージェントも数多く保有しているのでは?と思っています。
経験豊富な転職エージェントの担当者であれば、数百名にも及ぶ転職者を送り出しているはずなので、それだけのノウハウがきっとあるはずです。
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※当時、最後の面接が終わった後、お世話になった転職エージェントの担当者の方にこのプレゼンの話をしたところ、
褒めてはくれたものの企業によっては必ずしも良い印象に転ぶわけではないので、掛ける時間に対してお勧めできる施策ではない、とも言われました。
優秀なエージェントの方がハッキリそういうので、そうなのだと思います。
実施すべき企業かどうかをしっかりと自分の目で見極めることをお勧めします。あくまでも自己責任で。
最終更新日: 2024年12月21日